出産後の体調不良を見逃すなかれ!私が経験した甲状腺疾患

出産後の体調不良は甲状腺ホルモンの数値が低さが原因。検査結果に落ち込む毎日
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出産後、なんとなく体調不良が続くことはありませんか?

出産後の体は大きなダメージを受けているため、少しの体調不良でも見逃さないわけにはいきません。

体調不良から抜け出すためには、自分自身の体を大切に労ることが第一条件。

そうすることで、育児にも余裕ができるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、出産後の体調不良の原因が甲状腺疾患だった私の体験談をご紹介します。

甲状腺疾患は妊娠・出産をきっかけに発症することは珍しくありません。

あなたの体調不良が甲状腺疾患が原因であれば、早期治療が可能です。

他人事だと思わず、知識だけでも取り入れておきましょう。

この記事はこんな人におすすめです
出産後の体調不良が長引いている
出産後の体調不良の原因が知りたい
出産後の体調不良に甲状腺疾患を疑っている
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出産後の体調不良が良くならない!私を襲った甲状腺疾患

出産後の体調不良が良くならない!私を襲った甲状腺疾患

私は妊娠中、酷い便秘に悩まされました。

元々お通じはいい方なので、妊娠してから体質が変わったと考えていたのです。

しかし、出産後さらに便秘が悪化。

それにプラスして、なんとなく体調不良な日が続きます。

年齢が33歳ということと8年ぶりの出産だったので、久々の出産も手伝い疲れが取れにくいものだと感じていたのです。

そこから少しずつ、病魔が襲いかかります。

布団から起き上がるのもしんどく、眠くてもなかなか寝付けない。

それなのに、寝てしまうと全然起きれません。

そして、今まで使っていた石鹸やシャンプーなどが肌に合わなくなってくるし肌荒れが酷い。

「30歳超えの出産は本当に大変なんだなぁ」、当時はその程度にしか思わなかったのです。

体調不良は次第にエスカレートしていき、自分でも出産後の体調不調ににしてはおかしいと気づき始めます。

まずはネット検索をし、若年性更年期障害が当てはまりました。

そこで、当時かかっていた病院へ相談することに。

しかし医者からは「あなたの年齢で若年性更年期障害はありえない」と。

具体的な処置もなく、そのまま病院を後にした私。

どんどん体調不良は悪化し、気づけば13個もの症状に悩まされていたのです。

私を襲った13個の症状
①頭皮・肌の異常な乾燥
②鬱っぽさ
③情緒不安定
④体が重たくだるい(倦怠感)
⑤意欲低下
⑥喉の違和感
⑦声のかすれ(嗄声)
⑧物忘れ
⑨抜け毛
⑩疲れやすい
⑪便秘
⑫浮腫み
⑬寒気

主人は仕事でいなく、頼れる身内も近くにいなく、頑張るしかありませんでした。

出産後の体調不良が甲状腺に原因があると分かったきっかけ

出産後の体調不良が甲状腺に原因があると分かったきっかけ

下の子を出産してから2年経過した頃、別件で病院へ行きました。

この病院はかかりつけ医で、出産前からお世話になっています。

別件での診察の際、出産後の体調不良で気になっていたことを相談してみました。

この頃、喉のかすれがピークだったため我慢の限界だったこともあります。

すると、医師からは思いもしない言葉が返ってきました。

 

喉が腫れていますね。

一度エコーで診てみましょう。

 

は?????

触診とか口を大きく開けて「アーン」でもなく、初っ端からエコー????

私はびっくりしながらも、言われるがままにエコー検査を受けました。

エコー検査を受けていると、先生からまたもや思いもしない言葉が。

 

喉の右辺りに腫瘍のようなものが見えます。

うちの病院では大まかな検査はできないので、紹介状を書きますね。

総合病院で精密検査を受けてください。

 

は?????????

頭の中は大パニックです。

喉に腫瘍???

冷静でいることができず「先生、しゅ、しゅ、腫瘍って・・・」

 

喉元にできる腫瘍の8~9割は良性です。

その可能性を信じましょう。

 

 

このように、私に起きた出産後の体調不良は、甲状腺付近の腫瘍が原因であることが考えられるようになったのです。

度重なる検査で消耗する精神

喉元にできている腫瘍は、かかりつけ医では詳細を検査できません。

そのため、まずは私が住んでいる地域の検査機関で検査を受けました。

そこで検査を受けて二週間後、かかりつけ医に検査結果が送られてきます。

検査結果を聞きに行くと、かかりつけ医でおこなった検査同様喉元に腫瘍が確認されたとのこと。

この腫瘍の状態を調べるため、総合病院へかかることに。

早めに総合病院へ予約をし、エコー検査とMRI、血液検査を受けました。

検査結果が出るまで二週間ほどかかり、心中穏やかではありません。

気を抜くと、涙が自然とあふれてくるほどに情緒不安定でした。

「腫瘍ってがんってことでいいんだよね?」と自問自答する毎日。

子どもだってまだ小さいし、二年前には子宮頸がんの初期である上皮内癌がんの手術もしています。

眠れない日々を過ごし、検査結果を聞きに行く日に。

 

喉の腫瘍に関しては、悪性なのか良性なのかコチラでは診断ができません。その為内分泌外科のある病院へ紹介状を書きますね。

 

 

は??????????????

まるで病院をたらいまわしにされているような感じがして、イラっとしました。

言われるがまま紹介状を書いてもらうと

 

甲状腺の数値が低いので、甲状腺機能低下症も疑われます。

一緒に診断してもらうと良いでしょう。

 

甲状腺って何????

そう、私はこの時まで甲状腺という臓器のことを知らなかったのです・・・お恥ずかしいことに(;^ω^)

とりあえず喉の腫瘍とやらが良性であることを祈りつつ、検査を受けるしかありません。

紹介状を手に、大きな大学病院で検査をしました。

ここでの検査も、以前の総合病院と同じくエコーとMRIと血液検査でした。

「その検査、前の病院でやってもらったんですけど・・・」

たらいまわし感が半端なく、イラっとした口調で看護師さんにこぼしてしまいました。
当時の看護師さん、本当に感じの悪い患者でごめんなさい・・・(^^;

同じ検査を受けて、二週間後くらいに結果を聞きに行くと・・・

 

正直、これだけの検査では腫瘍の状態が分かりません。

腫瘍がある場所の細胞を取って検査をします。

それから、甲状腺ホルモンの数値が低いことも分かりました。

今後の検査結果次第で、治療方針を固めていきたいと思います。

 

喉に針を刺すという恐ろしい検査まで追加され、私はその場で倒れこみたくなる気分でした。

検査当日、エコー検査で見えている腫瘍の2つの部分に針を刺しました。

痛くはないんですけどね、注射も採血も得意な方なので・・・。

ただ見えない場所に針を刺される恐怖が上回っていました。

細胞を取ったその後は検査機関に回され、二週間後に結果が分かるとのこと。

次回の予約をとって、帰りの車の中で気分が悪くなってきました。

腫瘍があると言われている部分がゴロゴロしている感じがして、吐き気もしてきたので病院へ連絡。

 

腫瘍に刺激を与えているので、その影響だと思います。

どうしても気分がすぐれない場合は、又ご連絡ください。

 

生きた心地がしませんでした。

我が家から大学病院は片道二時間はかかるので、帰りの車の中でグロッキー状態。

家に着くと、連日の検査とその緊張感や不安感から解放され、横になったまますぐに眠ってしまいました。

出産後の体調不良は甲状腺ホルモンの数値が低さが原因。検査結果に落ち込む毎日

出産後の体調不良は甲状腺ホルモンの数値が低さが原因。検査結果に落ち込む毎日

喉に針を刺すという恐ろしい検査を終え、二週間後に検査結果を聞きに行きました。

 

検査の結果、甲状腺乳頭がんということが分かりました。

このがんは比較的おとなしいので、急いで手術をする必要はありません。

ですが、必ず手術をする必要はあります。

腫瘍の数と場所から判断して、甲状腺を全摘出する必要性があります。

その為、手術の日を決めたいと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・

頭の中が空っぽでした。

言葉も出ません。

二度にわたるがん宣告は辛かったです。

子どもも小さいのに、情けない母親だと自分を責めました。

子宮頸がんの初期である、上皮内がんの宣告を受けた時ももちろん大泣きです。

私は甲状腺のことを何も知らなかったので、先生に甲状腺のことについて聞きました。

甲状腺とは人間が活動するホルモンを作る場所で、喉仏付近にあります。

ホルモン血が低くなると、甲状腺機能低下症。

ホルモン値が高くなると、甲状腺機能亢進症。

甲状腺の病気 意外に多い、機能亢進症・機能低下症 – 全日本民医連

私は甲状腺ホルモンの数値が低いことから、甲状腺機能低下症の症状に悩まされていたのです。

悲しいやら原因が分かって良かったやら、気が動転したまま手術日を決めました。

出産後の体調不良と甲状腺乳頭がんとの闘いは壮絶でした

出産後の体調不良と甲状腺乳頭がんとの闘いは壮絶でした

私の場合は甲状腺がんのおかげで、甲状腺ホルモンの数値が低いことも分かりました。

この甲状腺ホルモンですが、妊娠や出産をきっかけにホルモンバランスが崩れるといわれています。

そのため、出産後に体調不良になったら速やかに医療機関へ受診しましょう。

特に甲状腺の病気は女性に多いといわれているので、他人事ではありません。

甲状腺がん | がん治療の情報サイト|がん治療.com
甲状腺がんについて、特徴・分類・症状・検査方法・診断・病期(ステージ)・生存率・治療法など様々な観点から解説します。甲状腺がんは、1年間に人口10万人あたり7人前後の割合で発症するとされています(地域がん登録全国推計値)。組織の特徴(組織型)により、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんに大きく分類されています。また...
甲状腺疾患の疑いがある場合、正しい検査と治療を受けることが大前提です。
規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないように心がけましょう。

 

甲状腺疾患の有無は検査に時間が掛かることもあります。

早期発見は早期治療に役立つので、今後の育児を楽にするために病院へ行きましょう。

 

当ブログ管理者自己紹介
二つのがんを経験しました。パニック障害や産後うつに悩んだ日々も。虐待サバイバーであり、自死遺族。複雑な生い立ちと病の経験を武器に、生活の糧となる情報をシェアさせて頂いています。YouTube活動にも力を入れているので、良かったら観てください♡
松永 春奈
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