甲状腺機能低下症をご存知でしょうか?
私は2015年に第2子を出産し、その直後に甲状腺機能低下症に苦しみました。
甲状腺機能低下症のどのような症状に悩まされたのか、またどのような検査で甲状腺機能低下症が発覚したのかをお伝えしていきます。
私を襲った甲状腺機能低下症とは
私は妊娠中に酷い便秘に悩まされました。
この時の便秘は甲状腺機能低下症とは関係していないのですが、この便秘は出産後も長く続きます。
私は元々お通じはいい方なので、妊娠してから体質が変わったと思っていました。
しかし、出産後からどうも体の調子が良くないと感じる日々。
33歳で出産したことと8年ぶりの出産だったので、久々の出産も手伝い疲れが取れにくいものだと思っていました。
「なんかだるいなぁ、、、」という毎日が続くように。
布団から起き上がるのもしんどいし、眠くてもなかなか寝付けない。
それなのに寝てしまうと全然起きれない。
そして、今まで使っていた石鹸やシャンプーなどが肌に合わなくなってくるし肌荒れが酷い。
30超えての出産って本当に大変なんだなぁw
その時はその程度にしか思っていませんでした。
症状は次第にエスカレートしていき、自分でも出産後の不調の割にはおかしいと気づくほどに。
若年性更年期障害かもしれないと思い、ネットで色々調べて医者に相談したこともあります。
しかし医者からは『あなたの年齢で若年性更年期障害はありえない』と。
私は若年性更年期と信じて疑わなかったので、この波が過ぎたら体調が良くなると希望を持っていました。
しかし、体調はどんどん悪化していくばかり。
私に現れた主な症状は以下の通りです。
- 頭皮・肌の異常な乾燥
- 鬱っぽさ
- 情緒不安定
- 体が重たくだるい
- 意欲低下
- 喉の違和感、痛み
- 声のかすれ
- 異常な程の物忘れ
- 抜け毛
- 疲れやすい
- 酷い便秘
- 浮腫み
- 寒い
こんなにたくさんの症状がありながら、小さな子どもの面倒を見るのは本当にしんどかったです。
主人は仕事でいなく、頼れる身内も近くにいなく、頑張るしかありませんでした。
↓youtubeで甲状腺機能低下中のワンオペ育児について話しています↓
甲状腺機能低下症が分かったキッカケ
私は別件で病院に行きました。
この時はすでに、下の子を出産してから2年経過しています。
この病院は私のかかりつけなので『最近のどのかすれてる感じが気になって調べたんですけど、ヒステリー球のような気がして・・・』と、相談をしました。
若年性更年期じゃないと二件の医者から言われたので、ヒステリー球によるストレス反応かもしれないと勝手に思い込んでいました。
喉の違和感もあったのでね(´ー`*)ウンウン
すると医師からは思いもしない言葉が返ってきました。

喉が腫れていますね。
一度エコーで診てみましょう。
は?????
触診とか、口を大きく開けて『アーン』でもなく、初っ端からエコー????
私はびっくりしながらも、言われるがままにエコー検査を受けました。
エコー検査を受けていると、先生からまたもや思いもしない言葉が。

喉の右辺りに腫瘍のようなものが見えます。
うちの病院では大まかな検査はできないので、紹介状を書きますね。
総合病院で精密検査を受けてください。
は?????????
頭の中は大パニックです。
だって、喉がかすれてる感じがしたから、てっきりヒステリー球かと思っていたんですよ。
それか、私を長年苦しめている花粉症が酷くなったのかなと・・・。
それなのに、喉に腫瘍???
冷静でいることができず『先生、しゅ、しゅ、腫瘍って・・・』

喉元にできる腫瘍の8~9割は良性です。
その可能性を信じましょう。
こんなことを言われても、大体の人は悪い方を想像して途方に暮れると思うんです。
私もその一人でした。
早くに総合病院へ予約をし、エコー検査とMRI、血液検査を受けました。
エコー検査はかかりつけ医と同じ検査で、MRIと血液検査が追加されただけです。
結果は後日ということで、また改めて検査結果を聞きに行くことに。
それまで二週間ほどあったでしょうか。
心中穏やかではありません。
少し気を抜くと自然と涙が溢れます。
『腫瘍って癌ってことでいいんだよね?』と自問自答する毎日。
子どもだってまだ小さいし、二年前には上皮内癌(子宮頚癌の初期)で手術もしています。
私はネットで検索する癖が10代の頃からあるのですが、今回ばかりは検索をする気にはなれませんでした。
眠れない日々を過ごし、検査結果を聞きに行く日に。

喉の腫瘍に関しては、悪性なのか良性なのかコチラでは診断ができません。その為内分泌外科のある病院へ紹介状を書きますね。
は??????????????
まるで病院をたらいまわしにされているような感じがして、イラっとしました。
言われるがまま紹介状を書いてもらうと

甲状腺の数値が低いので、甲状腺機能低下症も疑われます。
一緒に診断してもらうと良いでしょう。
甲状腺って何????
そう、私はこの時まで甲状腺という臓器のことを知らなかったのです・・・お恥ずかしいことに(;^ω^)
とりあえず喉の腫瘍とやらが良性であることを祈りつつ、検査を受けるしかありません。
紹介状を手に、大きな大学病院で検査をしました。
ここでの検査も、以前の総合病院と同じくエコーとMRIと血液検査でした。
『その検査、前の病院でやってもらったんですけど・・・』
たらいまわし感が半端なく、イラっとした口調で看護師さんにこぼしてしまいました。
当時の看護師さん、本当に感じの悪い患者でごめんなさい・・・(^^;
同じ検査を受けて、二週間後くらいに結果を聞きに行くと

正直、これだけの検査では腫瘍の状態が分かりません。
腫瘍がある場所の細胞を取って検査をします。
それから、甲状腺機能も低下していることが分かりました。
今後の検査結果次第で治療方針を固めていきたいと思います。
喉に針を刺すといういかにも恐ろしい検査まで追加され、私はその場で倒れこみたくなる気分でした。
検査当日、エコー検査で見えている腫瘍の2つの部分に針を刺しました。
痛くはないんですけどね、注射も採血も得意な方なので・・・
ただ見えない場所に針を刺される恐怖が上回っていました。
細胞を取ったその後は検査機関に回され、二週間後に結果が分かるとのこと。
次回の予約をとって、帰りの車の中で気分が悪くなってきました。
腫瘍があると言われている部分がゴロゴロしている感じがして、吐き気までしてきたので病院へ連絡をしました。

腫瘍に刺激を与えているので、その影響だと思います。
どうしても気分がすぐれない場合は、又ご連絡ください。
生きた心地がしませんでした。
我が家から大学病院は片道二時間はかかるので、帰りの車の中でグロッキー状態。
家に着くと、連日の検査とその緊張感や不安感から解放され、横になったまますぐに眠ってしまいました。
出産後の甲状腺機能低下症に加え落ち込む毎日
二週間後、検査結果を聞きに大学病院へ。

検査の結果、甲状腺乳頭癌ということが分かりました。
この癌は比較的おとなしいので、急いで手術をする必要はありません。
ですが、必ず手術をする必要はあります。
腫瘍の数と場所から判断して、甲状腺を全摘出する必要性があります。
その為、手術の日を決めたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・
頭の中が空っぽでした。
言葉も出ません。
二度にわたる癌宣告は辛かったです。
子どもも小さいのに、情けない母親だと自分を責めました。
先ほどにも書いたように、上皮内癌の宣告を受けた時も大泣きしました。
私の年齢だと癌という病は、『不治の病』という印象があります。
それは、子どものときに観たテレビドラマやニュースの影響が大きいでしょう。
そういえば私は甲状腺のことを何も知らなかったので、先生に甲状腺のことについて聞きました。
甲状腺とは人間が活動するホルモンを作る場所で、喉仏付近にあります。
ホルモン血が低くなると、甲状腺機能低下症。
ホルモン値が高くなると、甲状腺機能亢進症。
私は甲状腺機能低下もしていましたが、甲状腺癌でもあったのです。
悲しいやら、原因が分かって良かったやら、気が動転したまま手術日を決めました。
甲状腺機能低下症とともに甲状腺がんと診断を受けました
私の場合は甲状腺がんのおかげで、甲状腺機能低下症が分かったような感じです。
甲状腺機能低下症の人が甲状腺がんであるというわけではないので、そこは安心していただけたらと思います。
ですが、こればかりは素人判断は禁物です。
甲状腺機能低下症から甲状腺がんを引き起こすこともあります。
詳しくは下記サイトを参考にしてください。

そして、出産後の女性は甲状腺機能に異常が現れる場合もあります。
私のようにいつまで経っても続く不調が現れたら、速やかに病院へ行って検査を受けてください。
ちなみに、甲状腺に腫瘍が見つかってから手術日が決定するまでに、半年も掛かりました。
甲状腺の病気は見つけるまでに時間が掛かることもあるようなので、少しでもおかしいと感じたら医師に相談することをお勧めします!!