甲状腺全摘出手術を受けたら気を付けておきたいこと

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甲状腺がんと聞くと怖い印象を抱かれる人も多いのではないでしょうか。

甲状腺がんは正しい知識を持ち、正しく治療に専念すれば怖がる必要はありません。

実際に甲状腺がんで甲状腺を全摘出した、私の記録を残していきたいと思います。

今回の記事は甲状腺全摘出手術を受けた後に、気を付けておきたいことをまとめました♪

甲状腺がんと診断されるまで

andreas160578 / Pixabay

甲状腺がんと診断されるまで、結構時間がかかりました。

私の場合は腫瘍が発覚してから甲状腺がんと診断されるまでに、およそ半年かかりました。

甲状腺がんと診断されるまでのまとめは、下記の記事を参考にして頂けたらと思います。

出産後の体調不良を見逃すなかれ!私が経験した甲状腺疾患
出産後、なんとなく体調不良が続くことはありませんか? 出産後の体は大きなダメージを受けているため、少しの体調不良でも見逃さないわけにはいきません。体調不良から抜け出すためには、自分自身の体を大切に労ることが第一条件。そうすることで、育児にも余裕ができるのではないでしょうか?そこでこの記事では、出産後の体調不良の原因が甲状腺疾患だった私の体験談をご紹介します。

甲状腺がんを専門に診察してくれるのは、内分泌外科になります。

私の場合は掛かりつけの内科で腫瘍が発覚し、そこから色々な検査機関を受診したので時間がかかったのかもしれません。

甲状腺全摘手術前

rawpixel / Pixabay

甲状腺全摘出手術を受ける前は、普段と変わらない生活をしていました。

手術の二日前に入院をし、手術に関する説明は手術前日に受けます。※病院によって違いがあると思います。

入院に関する説明は、手術が決まった当日に病院で説明を受けました。

手術前だからこれをしなくてはならないということはありませんでした。

食べ物の制限や仕事の制限などはありません。

着の身着のままで手術を受けるような感じでした。

手術当日は手術を担当する医師が、メスを入れる箇所にマーカーで印をつけます。

実際はこの印よりも、小さめにメスを入れると思います。

医師によると、印は若干大きめに書いているみたいです。

実際の傷口も、この印よりも小さめでした。

甲状腺全摘手術を受ける際の入院中の過ごし方は、過去記事を参照してください。

甲状腺全摘した人のブログ。入院・手術・退院までの様子をご紹介!
私は2018年5月11日に、甲状腺乳頭がんという診断のもと甲状腺全摘手術をおこなっています。 甲状腺全摘というワードを聞いただけで、大掛かりな手術をイメージしませんか? 実際に甲状腺全摘を受けた筆者は、人間の再生能力に驚きを隠せませんで...

いつもと違う症状は看護師さんにすぐ伝えよう

テタニー

甲状腺全摘手術をすると、副甲状腺が取れてしまうことがあります。

私の場合は右側の副甲状腺が二つ取れてしまったと聞きました。

副甲状腺が取れてしまった場合、気を付けたいのがテタニーと呼ばれる症状です。

テタニーとは手足の指先の痺れ、口元の痺れが挙げられます。

副甲状腺はカルシウムを骨から血液中に送り出す働きをします。

副甲状腺の病気について|伊藤病院 - 甲状腺疾患専門

副甲状腺が取れてしまうとその働きが弱まってしまうため、カルシウムとビタミンDを服薬しました。

カルシウムに関しては、血液検査をすれば一時間ほどで結果が出ます。

術後にカルシウムの数値を調べ、薬でも足りない場合は点滴で補給しました。

カルシウムが足りない状態だと、テタニーと呼ばれる症状が出ます。

私は足の痺れと口元の痺れが出ていましたが、喉元にある手術の傷口が引っ張られる感じがあったので、痺れなのか引っ張られているからそう感じているのか自己判断ができませんでした。

これから手術を受ける人は、術後にちょっとでも痺れを感じたら看護師さんに伝えましょう。

尿意

術後は尿カテーテルが付いているので、トイレの心配はありません。

術前は絶飲絶食のため、そこまで尿も溜まらないと思います。

ですが、尿カテーテルをしていても強めな尿意を感じる場合は、速やかに看護師さんに伝えましょう。

実は私も尿カテーテルをしているにも関わらず、尿意が強かったので看護師さんに相談しました。

術後は絶対安静で横になったままですが、横になりながらでも用を足すことは可能です。

腰を浮かせられるのであればそこに桶を用意してくれるので、ベットで用を足すことができます。

尿カテーテルをしているのに尿意を感じたら、早めに看護師さんに相談しましょう。

私は手術前日にかなりの量の水分を摂ってしまったので、それが原因で激しい尿意を感じたのかもしれません(^^;

感染病・合併症

感染病と合併症に関しては、医師から適切な指示が出ると思います。

ごくまれに手術を終えた傷口が開いてしまうという言葉を聞いた時は、とっても怖かったです(^^;

早々ないみたいなので、参考程度にしておいてください。

手術を受けた翌日から自分の足で歩けます。

面会も大丈夫ですが、風邪をひいている方などがいたら面会をお断りしましょう。

術後は体力がだいぶ落ちて免疫力も低下しています。

服薬は絶対に忘れないこと

mcmurryjulie / Pixabay

入院中は看護師さんが服薬のチェックをしてくれますが、退院をすると毎日自分で管理をしなくてはなりません。

退院してカルシウムの服薬を卒業される人もいますが、カルシウムの数値が安定するまでには個人差があります、

なるべく決まった時間に飲むようにしましょう。

そして、甲状腺を全摘出した場合はホルモンのお薬は生涯飲み続けます。

飲み忘れがないように、しっかりと管理をしましょう。

2~3日は飲み忘れても大丈夫だと言われていますが、甲状腺を全摘出すると自身の力でホルモンを作り出せないので絶対に飲み忘れないよう注意が必要です。

スナック菓子はカルシウムの吸収を妨げる!

甲状腺全摘出手術を受けると、食べ物などの制限はありません。

退院をしたら飲酒も大丈夫です。

ですが、気を付けておきたいのはスナック菓子。

スナック菓子はカルシウムの吸収を妨げてしまうので、カルシウムを服薬している方は数値が安定するまで適度に楽しみましょう。

傷口をかばい過ぎない

3dman_eu / Pixabay

私は甲状腺全摘出手術を受けて、メスを入れたばかりだからあまり首を動かしたくないと思いました。

傷口をかばって動かさないでいると、傷の治りが悪くなると言われています。

なので、首やのど元のマッサージやストレッチは積極的に行いましょう。

始めは動かしにくいですが、慣れてくると動かしやすくなってきます(^^)


簡単にまとめましたが、甲状腺全摘出手術を受ける際には制限はあまりありません。

ですが、退院した後の服薬やマッサージなどは欠かさないようにしましょう!

これから甲状腺全摘出手術を控えている方の、参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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当ブログ管理者自己紹介
二つのがんを経験しました。パニック障害や産後うつに悩んだ日々も。虐待サバイバーであり、自死遺族。複雑な生い立ちと病の経験を武器に、生活の糧となる情報をシェアさせて頂いています。YouTube活動にも力を入れているので、良かったら観てください♡
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