甲状腺全摘後は息苦しい感じがしませんか?
息苦しい感じは経験している人にしか分からない辛さですよね。
息苦しい状態が続くとストレスを感じるので、できるなら上手に付き合いたいものです。
私は2018年5月11日に甲状腺全摘手術を終え息苦しさは日常茶飯事であり、この辛さを「誰か分かってくれぇ!」と何度も思いました(;’∀’)
しかし、喉元にメスを入れている人なんて周りにはいません。
そのため、息苦しい状態の中から自分なりに暮らしやすさを見つけた方がとっても楽です。
そこで、私が実践している甲状腺全摘後の息苦しい状態と上手に付き合う方法を紹介します。
今、甲状腺全摘後の息苦しさで悩んでいる人のヒントになれば幸いです。
甲状腺全摘後はなぜ息苦しいの?
甲状腺全摘後は本当に息苦しいですよね。
しかし、なぜ息苦しい状態になるのか考えたことはありますか?
私の手術を担当した医師に話しを聞いたところ、このような回答を頂きました。

頸部に癒着が起こるので、締め付け感や引っ張られているように感じます。
頸部とは首の部分です。
すなわちメスを入れた首元に癒着が始まり、違和感が現れるんですね。
癒着を詳しく解説すると、炎症などで皮膚がくっついてしまう症状です。
このように、甲状腺全摘後の頸部は「元の状態に戻そう!」と頑張っているのです。
回復をしようとする状態が、違和感や息苦しい症状を引き起こしていることが考えられます。
息苦しい術後と上手に付き合うコツ
息苦しさが現れる原理が分かったところで、息苦しさから解放されるわけではありません。
甲状腺全摘後の体は、想像以上に疲弊しています。
しかし、元の状態に戻ろうと体は頑張っていますよ。
息苦しいからと悲観的になってしまっては、ストレスが蓄積されてしまいます。
そこで、息苦しい術後と上手に付き合うコツを紹介するので、今悩まれている人は実践してみてくださいね。
頸部ストレッチを行う
先ほど紹介したように、頸部に癒着が起きると苦しいですよね。
しかし、この苦しさもストレッチを行うことで軽減しますよ。
甲状腺全摘後は頸部をかばいすぎて、肩こりが引き起こされて血行不良になりがちです。
そのため、ストレッチは欠かさずに行うと良いでしょう。
ストレッチのやり方は以下の通りです。
②頭を左右に回す
③肩を上げ下ろしする
④腕を上げ下ろしする
肩回りの緊張がほぐれることで、頸部の違和感を引き起こしにくくなります。
息苦しい悩みを持つ人は、是非挑戦してみましょう。
毎日継続することが大切ですよ(‘ω’)
頸部をマッサージする
ストレッチと合わせて頸部のマッサージを行うと、さらに効果的です。
②つまんだ箇所をゆっくり回す
③つまんだ箇所を上下に動かす
④手のひらで優しくなでる
マッサージのやり方については、youtube動画で詳しく解説しています。
こちらも是非、日常に取り入れてくださいね。
頸部とその周りを保湿する
血行不良になりがちな頸部は、保湿を行うことで皮膚の違和感が軽減します。
甲状腺全摘後は頸部とその周りの乾燥が激しくなります。※個人差あり
そのため、保湿をして皮膚の突っ張りを解消しましょう。
私が医師に勧められた保湿剤はユースキンです。
術後の傷が完全に治りきれば、傷口に塗ってもOK。
ただし、自己判断は禁物なので、必ず医師に確認をしてくださいね。
傷口に塗れない人は、その周りをユースキンで保湿しましょう。
私もユースキンで保湿をしていましたが、首周りと頸部が楽になりましたよ。
姿勢に気を付ける
甲状腺全摘後は、頸部をかばうあまりに頭が前に出るような姿勢になることが多いです。
実は、私がそうでしたw
現代の言い方に置き換えるなら、スマホ首という姿勢です。
スマホ首は首回りの血行不良に繋がるだけでなく、コリの原因にも。
そのため、息苦しい悪循環を作り出してしまいます。
息苦しいと感じたら、まずは姿勢を見直してみるのも1つの手です。
ストレスを溜めない
ストレスをためてしまうと、自律神経が乱れる原因に。
自律神経が乱れてしまうと、甲状腺全摘後の息苦しい状態を作り出す危険性もあります。
甲状腺全摘後の息苦しい状態を作り出しかねない、自律神経の乱れがもたらす症状は以下の通りです。
②胸部の異常(胸の痛みや圧迫感)
③筋肉のコリ
④関節の痛み
⑤皮膚や粘膜の痒み
自律神経の乱れからくる症状は、恐ろしいものばかりですね(^^;
これはほんの一例で、息苦しさを引き出しかねない症状を紹介しただけです。
甲状腺全摘後を快適に過ごすためにも、ストレスフリーを徹底したいですね。
頸部を気にしすぎない
喉元にメスを入れたわけですから、毎日毎日その傷の痛さや違和感が気になりますよね。
しかし、気にしすぎは返って逆効果になることも。
私の手術を担当した医師によると

頸部の違和感を気にしすぎると、返ってストレスに。
そこから息苦しいと感じることがありますよ。
とのこと。
なので、頸部を気にしすぎるあまり、息苦しいと感じてしまうこともあるそうです。
また、頸部を気にしすぎてしまうとストレスが蓄積されていきます。
頸部のケアはしっかり行いつつ、普段はあまり気にしないようにしましょう。
私も気にしない生活にしてから、息苦しいと感じる頻度は減ってきましたよ。
実際に息苦しいときもありますが「仕方ない」と割り切る気持ちも大切です。
首元を締めない服を選ぶ
頸部に違和感があるので、洋服は首元を秘めつけないデザインを選びましょう。
寒さが厳しいときや気圧の低下は頸部に違和感が出やすいので、気候や体調に合わせて選ぶと◎
中には、首に服が触れるだけでも息苦しいと感じる人もいます。
そんな時はよれよれのTシャツで過ごすのもいいと思いますよ。
自分がいかに過ごしやすいかが大切です。
また、首元が広い洋服を事前に買っておくと安心ですね。
夏場ならTシャツだけでOKですが、冬場はトレーナがいいでしょう。
パーカーはフードの重みで締め付け感が出るので、着ない方が無難です。
無地のトレーナーを一着用意しておくと安心でしょう。
甲状腺全摘後の息苦しさはセルフケアと気にしすぎないことが大切
ここまで偉そうに書いてしまいましたが、私も息苦しいことが悩みでした。
しかし、悩んでいても解消はされません。
息苦しい状態から解放されたく、いろいろなことを日常に取り入れました。
その結果、紹介したことが解決につながったように思います。
息苦しい状態は個人差があるので、無理のない範囲で進めてみてはいかがでしょうか?
また、息苦しいことばかり考えてしまうと、余計にしんどくなってしまいます。※私がそうでした。
そのため、頸部を気にしすぎない暮らしが大切です。
必要なセルフケアは行い、過剰に気にしすぎないようにしましょう(‘ω’)!