甲状腺全摘で反回神経麻痺になった私の経験談

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私は甲状腺乳頭がんという診断のもと、2018年5月11日に甲状腺全摘手術をおこないました。

甲状腺全摘後は、反回神経麻痺に悩まされる日々が続きます。

そこでこの記事では、甲状腺全摘後私に起きた反回神経麻痺の症状についてまとめました。

これから甲状腺全摘手術を控えている人は、反回神経麻痺について知識だけでも入れておくと良いですよ。

ぜひ、私の経験をこれからの治療に役立ててください。

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甲状腺全摘後に起きる反回神経麻痺とは

甲状腺全摘後に起きる反回神経麻痺とは

反回神経麻痺とは、どんな症状なのでしょうか?

また、反回神経とはどんな神経なのか気になりますよね。

反回神経は声帯の動きを支配しているため、麻痺してしまうと声帯が動かせなくなります。

反回神経が麻痺すると、嗄声(させい)や誤嚥(ごえん)を引き起こす原因につながるのです。

このことから、反回神経はとても大事な神経であることが分かります。

嗄声の症状

甲状腺の後ろには、声帯をコントロールしている反回神経が左右1本ずつ通っています。

反回神経が損傷すると、甲状腺全摘後に嗄声が起きる場合も。

嗄声の症状は声のかすれで、だいたいは一時的なもので治まります。

個人差はありますが3ヵ月から半年くらいで嗄声は落ち着き、元の声に近づくでしょう。

ちなみに、左右両方の反回神経に麻痺が起きた場合、声帯が閉じてしまい呼吸困難に陥る場合があります。

この場合は気管切開を行い、気道を確保します。

誤嚥について

甲状腺全摘による反回神経麻痺で誤嚥する人

誤嚥とは、飲食物・唾液が気道を通ってしまう状態です。

本来飲食物や唾液は食道を通って胃に運ばれますが、反回神経麻痺になると誤嚥を引き起こす可能性が。

反回神経は、飲み込んだものが気管に入らないように防御してくれています。

しかし、麻痺を起こすことで防御力が弱まってしまうのです。

そのため、誤嚥の症状が現れやすくなってしまうことも。

甲状腺全摘後に反回神経麻痺になった私の経験談

甲状腺全摘後に反回神経麻痺になった私の経験談

私は甲状腺全摘手術を受けて、反回神経麻痺になりました。

私がメスを入れた箇所は、甲状腺の下あたりから右耳の下ライン。

甲状腺全摘に加えて腫瘍も取り除いているので、甲状腺全摘のみの人と比較したら傷口は広いです。

甲状腺全摘で反回神経麻痺になった私

この腫瘍を取る際に、反回神経に障ってしまったと医師が話していました。

反回神経は左右に1本ずつ通っているので、私は右側の反回神経が麻痺した様子。

私に起きた嗄声の症状

私は甲状腺全摘直後、嗄声が酷かったです。

声が出しにくく、とにかくかすれている状態。

風邪を引いているようなガサガサした感じが、3ヵ月程度続きました。

それ以降は気圧の変化や寒暖差の影響、風邪や花粉症の時に症状が出る程度に落ち着くように。

甲状腺全摘後の嗄声に慣れるまで、人と話したくない気持ちが強かったです。

誤嚥はなかったけど嚥下(飲み込み)が辛かった

私は甲状腺全摘後、誤嚥の症状は出ませんでした。

しかし、嚥下がしにくく食事がしんどいと感じることが多かったです。

これは、甲状腺全摘後1ヵ月程度で落ち着くように。

この経験を通して、飲み込む力が極端に低下すると学びました。

そのため、甲状腺全摘後はしっかり噛んでから飲み込まないと、誤嚥につながるリスクは大きいと感じます。

甲状腺全摘後、反回神経麻痺になっても焦らないことが大切

甲状腺全摘後、反回神経麻痺になっても焦らないことが大切

甲状腺全摘手術を受けた体は、想像以上に疲弊しています。

それにプラスして反回神経麻痺の症状があると、ストレスも加わりやすいです。

今まで普通にできていたことがやりにくくしんどさが続くので、心に加わるストレスも大きめ。

しかし、焦りや苛立ちからは何も生まれません。

まずは、反回神経の症状に慣れていくことが大切です。

もし反回神経麻痺になったとしても、症状は徐々に回復します。

個人差はありますが、甲状腺全摘直後より過ごしやすくなるでしょう。

そのため、焦らずにゆったりとした気持ちで過ごしてくださいね。

 

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当ブログ管理者自己紹介
二つのがんを経験しました。パニック障害や産後うつに悩んだ日々も。虐待サバイバーであり、自死遺族。複雑な生い立ちと病の経験を武器に、生活の糧となる情報をシェアさせて頂いています。YouTube活動にも力を入れているので、良かったら観てください♡
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