パニック障害を抱えている状態で入院・手術が決定すると、大きな不安に苛まれますよね。
筆者は2008年からパニック障害と診断を受け、2016年には子宮頸管円錐切除手術を、2018年には甲状腺全摘手術を受けました。
そこで、パニック障害闘病中で入院または手術が決定している人へ、不安への対処法を伝授します。
経験者ならではの情報なので、今現在入院・手術前で不安に苛まれているパニック障害当事者さんに、お役立て頂けたら幸いです。
パニック障害患者でも入院・手術は可能?小さな不安でも医師にしっかり伝えよう
パニック障害を抱えながら、持病や怪我での入院・手術には不安がつきまといますよね。
実際にパニック障害を抱えながら入院・手術を受けることは可能なのでしょうか?
筆者は2016年と2018年に入院・手術を決行しましたが、小さな不安でも医師にしっかりと伝えることを心がけました。
パニック障害でも入院・手術を決行することは可能ですが、病状や怪我の状態によっては今すぐ決行にうつせないケースもあります。
そのため、小さな不安でも医師に伝達をし、正しい治療法を見出すことは大前提です。
パニック障害を抱えながら入院・手術決行!筆者が感じた不安とは
筆者は2016年と2018年に入院・手術が決定しました。
パニック障害を抱えながらですので、大きな不安が胸を支配します。
以下で入院と手術に対する具体的な不安と、病院側の対応をまとめました。
入院に対する不安
入院に対する不安はズバリ、入院する病棟のこと。
パニック障害を抱えながらの入院は、どのような病棟に入院をするのか不安でした。
パニック障害があるため、精神科に入院をするのでしょうか?
はたまた、手術を受ける病気に基づいた病棟に入院をするのでしょうか?
もし精神科であれば、入院費は高くついてしまうのか?
などなど、現実的な不安が尽きませんでした。
入院先での対応
筆者は小さな不安を感じたら、医師や看護師に伝えることを心がけました。
「パニック障害を抱えながらの入院は専用の病棟があるのでしょうか?」と、筆者は入院前の検査で医師に質問をしました。
答えは「パニック障害の症状によって、入院病棟の手配や対応が変わる」とのこと。
筆者の場合は服薬量が比較的少なく、暴れ出すなどで他人に危害を与えないと判断をされ、一般病棟に入院をしました。
入院先の病院によっては対応に差違があるので、これから入院をする人は必ず確認をしましょう。
手術に対する不安
パニック障害を抱えていてもそうでなくても、手術決行は大きな不安に苛まれることでしょう。
実際に筆者は子宮頸管円錐切除手術と甲状腺全摘手術を受けましたが、術前は大きな不安に押し潰されそうでした。
手術前は絶食絶飲なので、処方されている精神薬は飲めるのか?
不安を感じたら頓服を服用してもいいのか?
などなど・・・。
また、手術直後にパニック発作が起きてしまった場合、看護師や医師は適切な処置をしてくれるのか?と不安だらけでした。
手術前後の医師と看護師の対応
パニック障害闘病中、服薬は欠かせませんよね。
筆者も服薬に関する不安が大きく、医師と看護師に執拗に質問していたことを思い出します(;^ω^)
服薬に関しては、薬の種類によって対応や処置が変わると説明を受けました。
筆者が服薬していた精神薬は作用が長時間型だったこともあり、絶食絶飲時は服薬の指示はなかったです。
頓服として短時間型の薬もありましたが、絶飲絶食の指示だったため服薬は禁止の指示。
どうしても辛い時は看護師に声を掛けるようにと指示がありました。
手術直前の服薬においては、処方薬の種類や病院によって差違があるので、事前に必ず確認をすると安心ですよ。
パニック発作においては、医師と看護師が対応してくださると説明を受けました。
不安が大きい人は、発作が出た場合におこなって欲しい対処法をメモに記しておき、医師や看護師に目を通してもらいましょう。
心療内科・精神科からの紹介状や診断書がある場合も同様、患者自ら声を出すことは大切です。
不安軽減!パニック障害持ちで入院・手術が決まったらコレを準備しよう
入院・手術が決定してしまうと、どんなに不安を抱えていてもその現実を受け入れなければなりませんよね。
そこで、少しでも不安が軽減できるよう、不安対策に役立つアイテムをご紹介します。
入院・手術を経験した筆者が「準備しておいて良かった!」と感じたものを6つご紹介するので、ご参考にしてみてくださいね。
①アロマオイル
香りは良くも悪くも、心に影響を与えます。
そのため、不安軽減に効果のある香りを楽しむように心がけました。
そこで役立ったのはアロマオイルです。
アロマオイルと聞くと敷居が高い印象ですが、100円ショップでも手に入りますよ。
不安に効果的な香りは、ラベンダーや柑橘系と言われています。
実際に香りを嗅いでみてリラックスできるアロマオイルを選びましょう。
ちなみに、筆者がお世話になったアロマオイルは柑橘系の香りです。
②ガム
良く噛んで食べることは、セロトニンの分泌に効果的です。
パニック障害はセロトニン不足が原因ともいわれ、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を服薬している人もいることでしょう。
セロトニンの分泌を良くするためには日光を浴びたり、規則正しい生活を送ることは大前提。
しかしパニック障害急性期や症状が悪化している最中は、なかなか実行にうつせませんよね。
そこで筆者が選んだのはガムです。
良く噛むことでセロトニン分泌に効果があるので、食欲がないときはガム頼りでした。
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンを増やすことにより、不安感も軽減するでしょう。
筆者は入院病棟に持参していましたし、現在も検査などの通院時はガムを噛んでいます。※食事制限がない場合に限る
昔はブラックブラックを好んで買っていましたが、パニック障害にカフェインは良くないためキシリトールガムを食べています。
③スマホ
現代社会では一人一台は持っているスマホ。
最近は入院部屋でもスマホ使用が可能な病院が多く、筆者はスマホを持参しての入院でした。
病院によってはWi-Fiが使用できるので助かりますよね。
スマホで好きな音楽を聴いたり、家族と連絡を取ったり、SNSを覗いたり・・・。
手術前で眠れない時、スマホがあることで安心したことを覚えています。
病棟内では他の患者さんの迷惑にならないよう、イヤホンを準備しておきましょう。
ギガ数を気にせずスマホを使用したいなら、ポケットWi-Fiも合わせて準備しておくと◎
④耳栓
慣れない環境での入院、そして手術前は神経がピリピリします。
そのため、小さな物音にも過敏に反応してしまうことも。
筆者もそうでした。
一度目の手術は大部屋に一人で入院していたため快適でしたが、二度目は四人部屋で満室状態です。
夜中に苦しそうに咳き込む患者さん、患者さんのうなされている声や寝言は、不安感に苛まれました。
そこで耳栓は必ず準備しておくと◎
筆者は準備していなかったため、イヤホンでしのぎました。
就寝時はイヤホンの紐が危険なため、耳栓は必ず準備しておきたいアイテムの1つです。
手術後は心も体も疲弊しているので、しっかり休息を取るためにも使い捨ての耳栓が便利。
⑤お薬手帳
パニック障害闘病中で他院に通院および入院・手術を受ける際、処方薬の情報が重要です。
そのため、お薬手帳は必ず準備しましょう。
副作用が強く出た薬の情報なども書きこんでおくと安心です。
お薬手帳は通常薬局で貰えますが、お店などで購入することもできます。
⑥自分だけのお守り
「コレを持っていると安心する」という、自分だけのお守りを持つ人もいますよね。
パニック障害闘病中は特に、自分だけのお守りを身に着ける人が多くいます。
筆者は急性期の頃、飴と水を持ち歩いていました。
入院・手術は環境が変わることで心と体も疲れやすくなります。
不安感の対処法として、自分だけのお守りは準備しておくと良いですよ。
パニック障害持ちの筆者が手術に対する不安と向き合えた書籍
筆者はパニック障害を抱えながらも、二度の手術を受けました。
そのため、これから手術を受ける人の不安はとても分かります。
手術に対する不安を軽減するために、筆者は認知療法の本を取り入れました。
これから入院・手術を受けるパニック障害闘病中の方が参考になる一冊なので、ぜひ読んでもらいたいです。
「こころが晴れるノート」で不安を正しく知り受け入れる
筆者が手術前に熟読した書籍は「こころが晴れるノート」です。
こちらの書籍は書き込み式になっていて、自分自身の不安をどのように対処するかを考え実践する仕組みに。
今抱えている不安をどのように対処するかによって、未来は大きく変わっていきます。
このように、パニック障害で苦しむ人が不安と向き合いながら対処法を学ぶ書籍です。
不安に感じていることを野放しにすると、漠然とした不安感に支配されるように。
小さな不安でもしっかりと対処を行うと、漠然とした不安感が現れにくくなります。
パニック障害持ちで入院・手術が決定したら不安を受け入れることが大切
パニック障害を抱えていると、毎日のように不安が付きまといますよね。
しかし、不安は否定してしまうと大きな不安に変化してしまう可能性も。
小さな不安が大きくならないためにも、まずは不安を受け入れることが大切です。
不安を受け入れることは簡単なことではありませんが、毎日コツコツ続けることにより不安を手放すことができるでしょう。
入院・手術は人生の中でも大きな分岐点になります。
心穏やかに、医師と看護師を信頼して受けることが望ましいです。
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