パニック障害の人は、さまざまな症状に悩まされています。
その中でもスーパーやレジ待ちが苦手な人も多くいることでしょう。
筆者もスーパーは苦手で、何度も挫折を経験しました。
そんな筆者でも、今ではスーパーが大好きに。
そこで、筆者がスーパーを克服できた方法を10選ご紹介します。
今パニック障害の症状がつらく、スーパーが苦手な人は参考にしてみてくださいね。
パニック障害の人がスーパーを苦手とする理由
パニック障害発症前は、スーパーが怖いなんて感じなかった人が多いことでしょう。
スーパーだけに限らず、外出が大好きだった人でさえも不安や恐怖感を抱いてしまう厄介な病気。
それがパニック障害です。
スーパーでの買い物は日常を送るために必要ですが、パニック障害になるとスーパーでの買い物ですら不調を感じてしまいます。
パニック障害の人がスーパーを苦手とする理由に、広場恐怖症が原因であることが挙げられます。
広場恐怖症とは
広場恐怖症と聞くと「広い場所が怖いの?」と思いますよね。
実際は、広場が怖いわけではありません。
広場恐怖症の特徴は、
- 強い不安を感じた時に、すぐに逃げられない
- 助けを得られない状況や場所に、強い恐怖感や不安を感じる
が挙げられます。
パニック障害を発症している人は、広場恐怖症に悩む人も珍しくはありません。
また、広場恐怖症の人は特定の場所を避けてしまうため、行動範囲が狭くなってしまうことも。
筆者も広場恐怖症には何度も悩まされ、日常生活に支障が出ていました。
パニック障害13年目の筆者が教えるスーパーの克服法10選!
パニック障害に悩む人は「これからスーパーで買い物をする」と考えただけで、心がざわざわし始めますよね。
筆者もそうでした。
かといって、日常生活を送るためにはスーパーでの買い物は欠かせません。
そこで、パニック障害と診断されて13年目の筆者がすすめる、スーパーの克服方法10選ご紹介します!
1 店内の音楽に集中する
スーパーの中は、何かしら音楽が流れています。
無音なスーパーの方が珍しいですよね。
不安でざわざわしている時は、スーパーの音楽に集中しましょう。
知っている音楽が流れていたら、鼻歌を唄ってみるのもOK。
2 視界に入ったものを具体的に分析する
スーパーの中には、所狭しとさまざまな商品が並べられています。
不安で落ち着かない時は、視界に入ったものに集中すると良いです。
例えば、ピーマンが100円で売っていたとしましょう。
その場合「ピーマンが袋詰めで100円だ。袋の中には何個入っているのだろう?5個入っていた。そうすると1つあたり20円という計算。このピーマンは3袋しかないから、きっとお得に感じて買った人が多いのだろう」というように、100円のピーマンを分析するのです。
不安に駆られている時は、頭の中は不安でいっぱいになってしまいます。
そのため、視界に入ったものを細かく分析することで、不安に支配されなくなるでしょう。
3 体の力を抜く
パニック障害の人は、体に力が入りやすくなっています。
体に力が入っている状態だと、脳が戦闘モードに。
緊張で心もガチガチになってしまっている状態です。
そのため、体の力を抜いてみましょう。
体に力が入っていると、立っている姿勢も不自然になっています。
肺に呼吸が入りやすい姿勢を意識しましょう。
4 深呼吸をする
不安を感じている時は、無意識のうちに呼吸が浅くなっています。
そのため、スーパーに入る前に大きく深呼吸。
店内でも呼吸を意識しながら買い物をしましょう。
呼吸は大きく吸い、ゆっくり吐くと良いです。
ただし、呼吸法は自身の体調や症状に合わせておこなってくださいね。
5 ガムや飴を持参する
パニック障害特有の不安は、その本人にしか苦しみは分かりません。
どうでもいいことだと分かっているのに、その不安が頭から離れませんよね。
スーパーでの買い物も、大したことないと思いながらも大きな不安を抱えてチャレンジを繰り返す日々。
そんな時、ガムが役立ちます。
噛む行動はセロトニンの分泌が上昇します。
不安の意識をそらすためには、口の中に味を加えられる飴が対処療法に。
お好きな方で試してみましょう!
6 逃げてもいいと許可をする
パニック障害の人にとって、スーパーでの買い物は拷問です。
外出するだけでも手に汗を握り、早くなる鼓動を感じながら不安と隣合わせ。
そんな状況で外出しているのですから、逃げてもいいのです。
誰だって体調が良くない時、人の多いスーパーで買い物なんかしたくないはず。
パニック障害という病気を抱えながらも、スーパーに行こうと思えた自分を大切にしてあげてください。
逃げていいと許可をしてあげることで、スーパーに対するプレッシャーが軽減します。
7 人と行く
パニック障害と診断を受けて、一人でスーパーへ行くのはハードルが高すぎると感じる人もいることでしょう。
そんな時は、人と一緒にスーパーへ行くことを勧めます。
「スーパーも一人で行けないなんて情けない」と思う気持ちは分かりますが、サポートをしてもらうことは大切です。
8 空いている時間を狙う
パニック障害の人は、人混みを苦手に感じ息苦しくなってしまうことも。
そんな状況を避けるためにも、比較的空いている時間を狙いましょう。
夕方のスーパーは混んでいるので、なるべく避けてくださいね。
9 スマホを活用する
パニック障害の人がスーパーへ行くことは、かなり重労働です。
特に、急性期の人はスーパーへ行くことで体力がそぎ落とされます。
そのため、普段使っているスマホを活用しましょう。
誰かと通話やLINEをしながら、SNSで不安を吐露しながら、音楽を聴きながら。
自分の意識が不安に向かないよう、スマホを上手く使いましょう。
10 何が不安なのか分析する
スーパーの中で不安を感じてしまったら、何に対して不安なのか細分化しましょう。
この方法は認知療法とも呼ばれ、日ごろから練習をしておくとベスト。
筆者は【こころが晴れるノート】という認知療法の本で、不安の対処法を学びました。
認知療法のやり方が分からない人は、まずその方法を学ぶと良いでしょう。
不安を分析することで、安心して買い物をおこなうための対処法が見えてきます。
パニック障害特有!スーパーのレジ待ちで不安を感じる人へ
パニック障害の人で、スーパーの買い物は大丈夫だけどレジ待ちだけが苦手な人も多くいます。
筆者はレジ待ちは苦手ではありませんでしたが、並んでいる時にぞわぞわと不安が現れたことは何度もありました。
そんな時は「最悪、買い物しなくたっていい」「また並び直せばいい」と、自分を安心させるように思考チェンジをおこなっていましたよ。
「早く買わなきゃ」「ちゃんと買い物を終わらせなきゃ」と考えれば考えるほど、自身にプレッシャーを与えてしまい逆効果です。
パニック障害の人がスーパーを克服するためには認知療法行動が役立つ!
パニック障害発症してすぐの頃、筆者は布団から出ることもできませんでした。
スーパーでの買い物なんて、レベルが高すぎて無理だった日々。
そんな筆者が繰り返しおこなった認知行動療法は、不安の対処法を身につけるためにも学びました。
服薬無しでもパニック障害と上手く付き合えている今、パニック障害のリハビリにおいて認知行動療法必要不可欠だと感じています。
筆者が認知行動療法をおこなったきっかけは、当時読んでいたメルマガです。
しかし、そのメルマガを今は購読していないので、3年前に読んだ【こころが晴れるノート】をおすすめします。
認知行動療法を初めておこなう人でも、取り組みやすい内容です。
アメブロでもご紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
パニック障害を持ちながらスーパーで楽しく買い物をしたい!という人こそ、【こころが晴れるノート】は一読の価値があります。
アメブロでは、パニック障害に対する考え方の癖、克服までの過程をまとめています。
ぜひお役立てください!
Youtubeでは、パニック障害以外に自身が罹患した甲状腺がんや上皮内がんの情報を発信しています!