筆者は2008年9月、パニック障害と診断を受けました。
筆者に大きなパニック発作が襲ったのは、出産後間もない頃。
パニック障害を13年経験した筆者は、大きなパニック発作が起こる前のことを振り返ってみました。
すると、大きなパニック発作を起こす前に、超初期症状が出ていたことに気付いたのです。
そこで、筆者が経験したパニック障害の超初期症状をご紹介します。
ブログで解説!パニック障害の診断基準
パニック障害の超初期症状を知る前に、パニック障害の診断基準について見ていきましょう。
厚生労働省のホームページには、以下のようにパニック障害の診断基準が記載されています。
1. と2. の両方を満たす
1.予期しないパニック発作が繰り返し起こる
2.少なくとも1回の発作の後1カ月以上、以下のうち1つ以上が続いていたことa)もっと発作が起こるのではないかという心配の継続
b)発作またはその結果がもつ意味(例:コントロールを失う、心臓発作を起こす、”気が狂う”)についての心配
c)発作と関連した行動の大きな変化厚生労働省 パニック障害の診断基準より一部引用
このことから、パニック発作単体ではパニック障害の診断はつかないことが考えられますね。
繰り返すパニック発作によって精神的負荷が加わり、パニック障害という診断がつくのです。
ブログで解説!パニック発作の基準
では、パニック発作にはどのような症状があるのでしょうか?
厚生労働省のホームページには、13個の症状が記載されています。
強い恐怖または不快を感じるはっきりと他と区別される期間で、その時、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、10分以内にその頂点に達する。
- 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
- 発汗
- 身震いまたは震え
- 息切れ感または息苦しさ
- 窒息感
- 胸痛または胸部不快感
- 嘔気または腹部の不快感
- めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
- 現実感消失(現実でない感じ)、または離人症状(自分が自分でない感じ)
- コントロールを失うのではないか、または気が狂うのではないかという恐怖
- 死ぬのではないかという恐怖
- 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
- 冷感または熱感
厚生労働省 パニック発作の診断基準より一部引用
このように、一度に4つもしくは4つ以上の症状が現れるパニック発作。
パニック発作には身体的症状と精神的症状があり、症状の現れ方には個人差があります。
ブログで解説!パニック障害13年目の筆者が教える超初期症状
筆者は13年に渡りパニック障害を患っています。
今では快方に向かっていますが、発症当時は毎日が地獄でした。
筆者のパニック障害闘病記はアメブロでご紹介しているので、興味のある方は読んでみてくださいね。
大きなパニック発作を起こしたのは、今から13年前の産後でした。
ある日突然症状に襲われたと思い込んでいましたが、冷静に過去を振り返ってみると初期症状に悩んでいた時期があったのです。
そこで、筆者のようにパニック障害で悩む人が減ることを願い、超初期症状についてご紹介します。
パニック発作の症状が現れる
先ほどご紹介した、パニック発作の基準を参考にしながら読み進めてください。
パニック発作には13個の症状がありましたよね。
これらのうち、1つの症状でも出始めたら危険信号。
思い当たる症状がある人は注意が必要です。
パニック発作の頻度が増える
1~2つ程度のパニック発作の症状が現れるようになると、頻度が増えてくるようになりました。
筆者の場合、めまい・ふらつく・頭が軽くなる・気が遠くなる感じが出やすかったです。
この症状が出始めたのは、小学校5年生で初潮を迎える時期でした。
この日を境に、大きなストレスが加わるとパニック発作の症状が現れるようになったのです。
頻度は確実に、ゆっくりなペースで増えていきました。
病気を意識し始める
パニック発作の出現率が増えてくると、何かの病気を疑うようになります。
ここまで来ると、パニック障害はすぐそこ!な状態です。
パニック障害になってしまうと、日常生活に支障が出ます。
ブログで解説!超初期症状からパニック障害につなげないように注意したいこと
パニック障害はある日突然発作に見舞われる印象を持たれていますが、決してそんなことはありません。
パニック障害の診断を受けた人は、過去の日常生活でパニック発作が出現している可能性は大きいです。
そのため、現在パニック障害でない人は、パニック発作を見逃さないことが大切。
また、パニック発作が現れたらパニック障害につなげないように注意したいことがあります。
以下で、筆者の経験をもとに注意したい点を3つご紹介しますね。
①食事を見直す
ジャンクフードや添加物たっぷりの食事をしている人は、これらを減らす努力をしましょう。
筆者はパニック発作が頻繁に出るようになった時期、添加物が含まれた食事ばかり食べていました。
かといって、食事とパニック障害について因果関係ははっきりとはしていませんし、研究結果なども出ていません。
しかし、体に優しい食事はパニック障害に限らず、他の病気も引き起こしにくくなります。
体が喜ぶ食事は、その季節の旬の食材といわれています。
自分で選ぶ自身がない人は、食べチョクが便利。
②休息を心がける
筆者がパニック発作を引き起こすようになった頃、生活習慣は大きく乱れていました。
夜ふかしは当たり前で、毎日の寝る時間と起きる時間は異なっていたのです。
パニック発作の出始めは、過度な労働などで体が休まっていないことが考えられます。
そのため、心と体をしっかり休ませる時間を設けましょう。
忙しい日常から離れて、のんびり旅行なんかもいいですね。
③ストレスを溜めない
パニック障害になる原因は不透明な状態ですが、ストレスは大きく関係していることが考えられます。
ストレスが溜まっていると、自律神経に大きな影響を及ぼすのです。
パニック障害の症状は自律神経の乱れが原因といわれているので、ストレスは大敵!
自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスに振り回されないようにしましょう。
ブログで解説!パニック障害超初期症状のまとめ
パニック障害と診断を受けると、長期的な治療が必要になるケースがほとんどです。
数ヵ月で完治する人もいますが、極めてまれなケースだと筆者は思います。
パニック障害になってしまうと、日常のほとんどが制限され自由がききません。
そうなってしまう前に、超初期症状を理解しておくことが大切です。
また、パニック障害闘病中の人は、超初期症状が出始めた頃を思い出してください。
その時の様子を思い出せば、どのような状態で発作が起きやすいか答えが見えてくるでしょう。