子どもがベランダから転落してしまう事故は、後を絶ちません。
なぜ、このような悲劇が起こってしまうのでしょうか?
その答えは、転落した子どものみが知ることでしょう。
しかし、あらゆる可能性を大人が知ることで、子どもがベランダから転落する事故は防げるはずです。
そこでこの記事では、子どもがベランダから転落してしまう原因を、元虐待児の目線で考察しました。
私は、真冬の夜のベランダに放置された経験があります。
子どもがなぜベランダから転落してしまうのか?、この疑問をベランダに放置された私が探る必要があるのです。
私が経験したことを発信することで、ベランダから転落する子どもが減ると確信しています。
そして、自分の子どもは大丈夫だと信じ込んでいる親御さんにも、注意喚起の意味をこめてこの記事を作成しました。
子どもがベランダから転落する事故を、他人事とは決して思わずに読み進めていただけたら幸いです。
子どもはなぜベランダから転落するのか?5つの原因
連日、子どもがベランダから転落してしまうニュースが後を絶ちません。
私も子どもがいる身ですから、痛ましい事故に心が痛みます。
私は母親から虐待を受けていて、三歳の頃にベランダへ放置されていました。
その時の状況を思い出しながら、子どもがなぜベランダから転落してしまうのかを考察します。
私が考察する原因は5つあり、どれも他人事とは言えません。
早速見ていきましょう。
①親が目を離した隙
親が目を離した隙に、子どもがベランダへ行ってしまうパターン。
または、ベランダ遊びをしていて親が目を離した隙に、転落してしまうパターンもあります。
家の中で子どもの側を離れなければならない(お手洗いや来客など)ことも多々ありますが、どんな時でも目を離さないようにしましょう。
②ベランダの窓の施錠忘れ
ベランダの窓の施錠忘れでも、ベランダからの転落は考えられます。
ベランダの窓は必ず施錠し、子ども一人でベランダへ行かないように対策をしましょう。
子どもの力で鍵が開いてしまう場合、窓ロックを使うと安心です。
③好奇心
家の中から見える外の景色は、子どもにとっては興味津々!
子どもが一人で行けない場所ですから、興味を持って当然です。
ちょっとした好奇心からベランダへ出ないために、窓に工夫をしてみても良いでしょう。
④ベランダの柵を乗り越えられるものを置いている
赤ちゃんぐらいの年齢であれば、ベランダの柵を乗り越えることは極めて難しいです。
しかし、ベランダの柵を乗り越えられるものを置いていた場合はどうでしょうか?
つかまり立ちや伝い歩きを始めた赤ちゃん、あるいは自由に動き回れる幼児は注意が必要です。
乗り越えられる高さのあるものであれば、子ども達は自由に乗ることができます。
そこからベランダの柵に手が届いてしまった場合、柵をも乗り越える危険性が極めて高いです。
そのため、ベランダには高さのあるものを置かないようにしましょう。
⑤虐待を受けている
これは稀なケースかもしれませんが、虐待を受けている子どもが転落している可能性も考える必要があります。
私は三歳の頃に母親の機嫌を損ねてしまい、真冬の夜のベランダに追い出されました。
待てど暮らせど家に入れてもらえなかったため、ベランダから飛び降りればこの状況から脱することができると考えたのです。
小さな私はベランダにいることが耐えられず、その場から逃げ出したいと考えていました。
幸い、柵に手が届かなかったので命拾いしましたが、私のようにベランダへ放置されている子どもがいることも考えなくてはいけません。
YouTubeでは詳しい虐待内容について話しているので、ぜひご参考にしてみてください。
子どもはなぜベランダから転落するのか?子どもが感じる危険の認識は大人とは違う
私たち大人は、多くの経験を積んでいます。
そのため、子どもよりも優れた危機察知能力があるはずです。
しかし子どもは、たった数年しか生きていません。
たった数年しか生きていない子ども達は、私たち大人と同じように危機察知能力があるのでしょうか?
答えはノーです。
私たち大人が歩んできたように子ども達は多くの経験を積み、これから知識を高めていきます。
そのため、ベランダから転落する危険性に対する理解力は、大人よりも乏しいと考えることが妥当です。
もちろん、子どもの年齢にもよります。
特に小学校低学年までのお子様がいるご家庭では、ベランダの転落対策を強化しておきましょう。
ベランダや窓から転落して、毎年多くの子どもが亡くなっています。【おとさんゾウ】で安全対策を!
子どもはなぜベランダから転落するのか?今日からできる対策
子どもがベランダから転落する理由が分かれば、正しい対策を練ることができますよね。
子どもが勝手に窓を開けてしまう場合、窓ロックを準備することが妥当です。
好奇心旺盛な子どもは、大人が予測できない行動をします。
「うちの子はいい子だから大丈夫」「うちの子は慎重派だから、ベランダの柵を乗り越えたりはしない」と思い込まず、あらゆる可能性を考え対策をしてください。
最悪の事態を想定し、ベランダに転落防止用の【おとさんゾウ】 を張ることをお勧めします。
また、各部屋にベビーモニターを準備しましょう。
ほんの一瞬目を離しただけで、子どもは何をするか分かりません。
小さな子どもの怪我は、親の責任です。
ぜひとも、その自覚を持ってください。
子どもはなぜベランダから転落するのか?考察まとめ
私は母親から虐待を受け、真冬の夜のベランダに放置されました。
また、ネグレクトを受けて育っていたため、母親の目の届かないところで多くの危険にさらされてきたのです。
子どもがベランダから落ちる理由は以下の5つ、もう一度確認してください。
②窓の施錠がされていない、または子どもが開けてしまう
③ベランダに好奇心を持っている
④ベランダの柵を乗り越えられる高さのある物を置いている
⑤虐待を受け、ベランダに放置されている
最悪の事態を想定し、今からでもベランダの転落事故を防ぐ対策を強化しておきましょう。
繰り返し伝えますが、子どもの怪我は親の責任です。
その自覚を持って、ベランダからの転落を防ぐ対策をおこないましょう。
万が一私の母親と同じようにお子さんを虐待してベランダへ追い出している場合、児童相談所にご相談されることをお勧めします。
虐待をしている親は自覚がないケースもあるため、近所からの通報でも可能です。
決して他人事だと思わず、小さな命を守ってください。
また、育児がしんどくて虐待してしまいそうな場合、専門家への相談をお勧めします。
アンクルでは通院・顔出し不要で、オンラインカウンセリングを受けることが可能です。
あなたの勇気が、子どもの命を救います。